セット服を作るということ 3

Shop Silky トップページはこちらから。

試行錯誤の日々

自分が作ったものを喜んでくれる方がいるという事実を目の当たりにしてから、「いいものを作れるようになりたい」「ゲームの中だけどみんながオシャレになればもっと楽しいんだろうなー」と思いながら作っていましたが、やっぱりワンパターンな気がしていました。 時にはブリテインの銀行前で行き過ぎる人を眺めて、気になった人のペーパードールを開き、真似て作ってみたり。

でも、色と組み合わせを真似してみても、何か違う感じがしたのです。 真新しいものを作ることよりも、「自分が着てみたいと思う服」を作らないと、買っていただく意味がない気がしたのです。 それはお針子(気取り)のエゴイズムなのかもしれません。

ウルティマオンラインというゲームにおける「服」は戦闘上有利になるものではありません。 だからこそ組み合わせと色使いでその人のオリジナリティを出すしかないわけですが、買う人にとってはそこまで重要なファクターではないものなんでしょうけれど・・・。そもそも、ウルティマオンラインというゲームをプレイするためにはパッケージを買ったり、アップグレードしたり、ゲームタイムを買ったりと、リアルマネーを投じているわけで。少なからず現実のお金をかけてプレイ上当然の話なんですけど、ゲームの中とはいえ、対価を払っていただくのに相応な「服」を提供したいとは思っていますが、なかなかどうして。

私が作ったセット服は、私が作ったって分かるようなセット服はほぼありません。 自分が着たい服のパターンは決まっていますし、色使いも独特ではないと思います、たぶん。 他のお針子さんを見ていると、この色使いはこの人の服だなと思えるようなものを作っていらっしゃったり、 この人の服はステキだなと思えるものを作っていらっしゃる方もたくさんいます。やっぱり目の前には高い壁があるのかもしれないなあと思ったりしました。

「大和お針子組」

その頃、「大和お針子組」という待ちに待った大和のテイラーコミュニティサイトができました。 初めてお針子組を知ったときは狂喜乱舞し、パソコンのモニタに向かってガッツポーズをしたくらいです。 でも、あればいいのになーと待ち焦がれたお針子団体にもかかわらず、私はなかなかお針子組にコミットできませんでした。 なぜなら、掲示板に書き込みするのが苦手だからです。アホかと思いますがほんとのことなので。

「大和お針子組」は発起人の、めいみさんがサイトを立ち上げられ、たくさんのお針子さんたちが組員登録していました。 ちなみに私も名簿に載せていただいてましたが幽霊組員同然でした。やっぱり掲示板に書き込むのが(以下略)

お針子組有志の皆さんが、サイトを盛り上げていらっしゃいました。 しかし、管理人のめいみさんがリアルで大変お忙しい状況であるなど、諸般の事情により2003年6月1日解散となりました。 今はもうお針子組はありませんが、大和にもそういうお針子の心意気みたいなものを持った方がたくさんいらっしゃったということがすごく嬉しくて、地味にがんばろーと思ってたんですよ。

私も少しだけでも、憧れのお針子さんに近づきたいと思っていますが、その道はほど遠い感じです。 まだまだ修行しまくらなきゃなりませんのでながーい目で見ていただけるとありがたいです。 ただ雑感を垂れ流した感じになってしまいましたが、大和のちっぽけなお針子は、本人なりにガンバッテいます。 よろしければお店を覗いてみてくださいね。 お亡くなりになったセット服ベンダーも近々復帰させますので(汗)

長文になりましたが、最後まで読んでくれてありがとうございました。